JA佐久浅間

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果実

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JA佐久浅間の果実

佐久浅間エリアはくだものの宝庫です。日照時間が長く、昼夜の温度差が大きいのでおいしい果物の生産に適しています。リンゴ、モモ、プルーンをはじめバラエティーに富んだ果物を生産し、栄養万点の果物を全国各地にお届けします。

果実の詳細と生産者情報

リンゴのヒミツ

佐久浅間のリンゴが美味しい理由

植物は、昼間の光合成によって養分をつくり、夜は養分を使って呼吸しています。特に夏の夜の気温が低いと、呼吸に使う養分の消耗が少なくなることから果実にたくさんの栄養分を蓄えることができます。
当JA管内は、昼夜の気温差が大きく、日照時間が長い内陸性気候です。そのため、糖度があがり、栄養がつまったリンゴができます。
また、より質の高いリンゴをつくろうと、土づくりや剪定など生産者の熱意が美味しさを支えています。

リンゴができるまで

1. 剪定
まだ樹が眠っている寒い冬の間に余分な枝を切り、葉や果実に日光がまんべんなく当たる準備をしておきます。
2. 開花・授粉
春、暖かくなり、リンゴの花が咲くと、実になるようミツバチなどが花から花へ花粉を運び授粉を助けます。また、農家の人が手で受粉することもあります。
3. 花摘み・摘果
大きなリンゴの実に育つように、花の数を減らします。花が散ると形の良い実だけを残すように余分な実は取り除きます。
4. 夏管理
果実を育てている期間は、病気や害虫から守るために、リンゴ園の草刈りや消毒をします。
5. 葉摘み・玉まわし
リンゴにまんべんなく日光が当たり、美味しそうな色になるよう日光から果実をさえぎる葉を摘んだり、向きを変えたりします。
6. 収穫
農家では、果実に傷をつけないように一つ一つ丁寧に収穫していきます。収穫は、時期により早生種→中生種→晩生種の順にすすんでいき、雪が降る前に収穫が終わります。
7. 選果・出荷
収穫されたリンゴは、大きさや品質によって分けられます。その後、箱詰めされてトラックで市場に運ばれます。
8. 販売
市場で競りにかけられた後、お店に運ばれ値段がつけられ並びます。また、直売所やJA店舗などで販売されます。

リンゴの表面がベタベタする訳

リンゴが熟してくると皮に含まれるリノール酸やオレイン酸が増加し、表面にしみ出してきておきる現象です。リンゴの種類によってベタベタには差がありますが、ワックスや農薬を塗ったわけではないので、まるかじりしても大丈夫です。
※リノール酸は、必須脂肪酸で血中コレステロールの低下が期待できる。オレイン酸は、不飽和脂肪酸で、動脈硬化予防が期待できる。

赤いリンゴと黄色のリンゴの違い

リンゴは、熟してくると次第に皮の細胞からクロロフィル(葉緑素)という緑色の色素がなくなり、代わりに赤や黄色の色素がつくられます。
例えば、黄色いリンゴは赤い色素をほとんどつくらないため、赤いリンゴになりません。また同じ赤いリンゴでも種類によって色が違います。紅葉に赤い葉と黄色い葉があるのも同じ理由です。

蜜入りリンゴの秘密

リンゴに入る蜜は、光合成によってつくられたソルビトールという糖質アルコール。ハチミツ色をしているので「蜜」と呼ばれています。
始めは芯と果肉の境目あたりに発生し、次第に全体に広がっていきます。
種類によって差がありますが、蜜入りリンゴは長期間の保存には向かないので、早めに食べましょう。

保存の仕方

リンゴは、収穫後も呼吸作用によって炭酸ガスや水分を発散しています。発生する炭酸ガスや水滴を吸着させるため、新聞紙などで包み、そのリンゴをビニール袋などに入れて冷蔵庫に保管する方法が一般的です。入りきらない場合は、北側の廊下など温度が低く、温度変化の少ない場所を選んでください。
傷んできたリンゴを一緒にしたまままで放置すると、残りのリンゴたちも急速に悪くなるので注意が必要です。

美味しい食べ方

リンゴの果糖は冷やすとアルファ型からベータ型に変化して甘味が増えることがわかっています。ベータ型果糖は、アルファ型果糖の3倍も甘く、よく冷やしたほうがリンゴの甘味が増します。