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胆石(たんせき)

胆石があると診断されましたが、手術は必要ですか?

先日、人間ドックで胆石があると診断された。今のところ痛みも無く、日常生活に支障はないが、手術の必要はあるか。

胆石は3つに分類される
ひとくちに胆石と言っても、胆嚢内結石、総胆管結石、肝内結石の3つに分けられます。それぞれ治療法が異なりますが、人間ドックなどで多く発見され、一番頻度の高い胆嚢内結石(いわゆる胆石)についてお話します。今回は、胆石があるものの今までのところ痛みがなく日常生活に支障はないとのことですが、このような胆石を無症候性胆石といいます。
一般的に胆石の症状は、みぞおちから右肋骨の下、右の背中にかけての痛みです。少し重い感じの痛みから脂汗を流すような劇痛(緊急処置を要することもある)が起きる場合もあります。無症候性胆石の人は今後症状が出現することもありますが、およそ10~50%の人は無症状のままで経過する可能性があります。よって、無症状の人は必ずしも治療が必要ではなく、経過観察されることもあります。


治療方法は状況によって変わる
胆石の治療方針は、症状の有無、石の成分や大きさ、個数などの他に胆嚢の機能や胆嚢壁の状況によって変わります。胆石の治療としては①胆石を溶かす薬を飲む経口溶解療法②体の外から衝撃波をあて胆石を砕く体外衝撃波結石破砕療法③手術により胆嚢を摘出する手術療法があります。経口溶解療法、体外衝撃波結石破砕療法の2つの治療法は石の成分、大きさ、個数、胆嚢の機能などにより適応が限定されています。また、治療を行っても石が消失する可能性は約30%と低く、再発する可能性などの問題があるため、胆石治療の多くは手術療法が選択されます。


定期的な検査が大切
手術療法は従来の開腹手術に変わり、最近では腹腔鏡下胆嚢摘出術が主に行われています。全例にできるわけではありませんが、創が小さく、術後の痛みが少ないという利点があげられます。このように胆石の治療法はそれぞれ利点欠点があり多様化しています。無症状であっても、その病態によって取り扱いが異なります。まず専門医に相談し、胆石の病態を把握したうえで治療方針を決めるのが良いでしょう。経過観察をするにしても、定期的に検査をすることが大事だと思います。


小諸厚生総合病院 外科医長 小松信男先生

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