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熱中症の予防

お年寄りの熱中症を防ぐには、どんなことに気を付ければよいですか?
先日、近所のお年寄りが農作業中に熱中症で倒れて救急搬送されました。幸い症状は軽かったのですが、私の父も毎日のように畑に出掛けるので心配です。熱中症を防ぐにはどんなことに気を付ければよいのでしょうか。(40代・男性)

熱中症に特に気を付けなければいけないのはお年寄りです。お年寄りは、屋外だけでなく室内にいるときでも熱中症を起こしやすく、しかも症状が重くなりがちだからです。
熱中症は軽い症状の方からいうと、目まい、立ちくらみ、さらに進行すると、吐き気、体がだるい、さらに進むと、ふらふらする、立てない、意識障害などです。必ずしもこの順で起こるのではありませんが、発症したときに、すでに進行していることがよくあります。暑いときに少しでも体調がおかしいと感じたら、まず熱中症を考えてください。


熱中症を起こしやすい原因は三つあり、まず体温調節機能の低下です。暑いときには末梢の血管を拡張させて体温を調節するのですが、その働きが低下するからです。
二つ目は、筋肉や血流量の減少により、体全体が慢性的な水分不足の状態になっていることです。
三つ目は、暑さや喉の渇きを感じにくいため、暑さへの対処が遅れたり、水分補給が遅れがちになることです。


予防法は、まず室内が高温多湿にならないように換気などに注意します。必要があれば、冷房も適宜使用しましょう。また外出時には、通気性や吸収性の良い衣服を着て、全周につばが付いた帽子や日傘で直射日光を遮ります。
喉の渇きを感じなくても、小まめに水分や塩分を補給することが大事です。それにはお茶と梅干し、またはスポーツドリンクなどが適しています。ただし、アルコール飲料やカフェインを含む飲み物は利尿作用があるため、水分補給には向いていません。


佐久総合病院名誉院長 松島 松翠